近未来ハイスクールはダブルミーニングって、みなさんご存じでしたか?
「高校」の意味のハイスクールと「高等・高度な学校」の意味のハイ・スクール。
実は二つの意味があるんです(近未来ハイスクール豆知識)。

さて、普段はハイスクール向けで実施をしている近未来ハイスクールですが、6月25日(月)に早稲田大学 大学院政治学研究科ジャーナリズムコースを受講している中国人留学生を対象に近未来ハイ・スクールを出張開催しました。
いつもは、高校生に主体的に話してもらうことを大切にしている近未来ハイスクールですが、今回はジャーナリズムコースでの近未来ハイ・スクールです。ゲストが「母国以外で働くということ」をテーマにパネルディスカッションを行い、終了後に記者会見さながらの質疑応答をするという設定で実施しました。


ゲストは、海外と接点のあるおふたり。

一人は西克徳さん。西さんは東京、上海、香港に拠点を持つデザイン会社の代表。それぞれの拠点で現地採用も行っています。(http://opnlab.co/2018/03/10/nishi/

もう一人は清水誠さん。清水さんはWebアナリストとして23年のキャリアを持ち、そのうち3年間はアメリカでコンサルタントとして活躍していました。(https://makotoshimizu.com/about/profile

おふたりには、それぞれの経験を基にさまざまなことを語っていただきました。

その中でも興味深かったのが、違うジャンルで働くおふたりが「社名で覚えてもらうのではなく、名前だけを覚えてもらいたい。名前だけでやっていきたい」と共通の思いがあったことです。その思いをふたりとも名刺で形にしています。西さんは名刺のおもて面には名前と肩書しか入れていません。社名はうら面に書かれています。清水さんは基本的には名刺を持たない、渡さないと話します。「僕の会社名は請求書を見てはじめて知るくらい、シークレットなんですよ」と笑いながら話していました。

また、学生に強く残ったメッセージは、個性の話と仕事への情熱だったようです。おふたりの話の中には「個性=自分にしかできないことを作ること」が何度も出てきました。それは、働くステージが海外であっても日本であっても同じです。

西さんは、好きになれる場所、自分に希少価値がある場所で好きなことをどんどんしていくのが良いと話します。「100×100×100の法則」で好きなことや得意なことを掛け算していくと、1/100が1/10000に、さらに1/1000000の存在に……と、どんどん希少価値が高まっていくというのです。それを実行してきている西さんは、「セルフブランディングで苦労は?」という学生の質問に「苦労なんてしてないよ。嫌なことは全くしてきてないからね」とサラッと答えていました。

清水さんは、社会貢献を目的として顧客視点でミッションを貫く会社と仕事をする、という自身の仕事のスタンスについて話します。「自分たちの儲けだけを考えてミッションを遂行する会社に未来を感じない。社会貢献や顧客を幸せにしたいと思っているが、その方法が分からない会社を支援していくことが、自分が仕事をするときに基準にしていることだ」と学生に語っていました。また、できることでお金を稼ぎ、新しいことにチャレンジしていくように心掛け、どちらかに偏らずにバランスを大切にしているとも話していました。

質疑応答で感じたのは、日本での就職活動について、中国人留学生も日本人学生と同じような不安を抱いているということです。自分の好きなこととは何か、自分のやりたいことをやり続けるにはどうしたらよいか、就職するためにはみな同じ格好をしなければならないのか、社会で生き抜いていくには“出る杭”にはならないほうが良いのか……など、さまざまな不安が聞かれました。みなさんも考えたことはありませんか?

それぞれの質問や疑問に対し、西さんも清水さんも自身の経験を基に真摯に回答していました。

「自分の好きなこと、やりたいことを続けられる場所を選んで仕事をする」

「自分が表現したい自分らしさを出して受け入れてくれない会社は、こちらから断るくらいの思いで挑めばいい。自分のやりたいことをやらせてもらえる会社を企業規模の大小を問わず選び、またやりたいことをやりたいと言い続けることも大切」

「みんなと同じスーツを着るくらいで消えてしまうような個性は、本当の個性ではないと思う。そんな個性は面白くないし、いらない。何を着ていても個性というのはにじみ出てくるもの。もちろん、自分が選んだ服装を許さないような会社はこちらから断ればよい。でも、服や髪型で消えてしまうような個性はあなたのものではないのでは?」

聞いていて、スカッと気持ちよく、また、もっと多くの学生に聞いてほしいなと感じた1時間半でした。

【以下は学生からのアンケートを抜粋したものです】

・服とかで個性を出す必要がないということ、個性というものは人の体に染み込んだもの、これについて改めて考えたい。自分をよく磨きたい
・「自分は好きなことをやっているから苦労を感じたことはない」という言葉が心に残った
・仕事に情熱を注いでいることが本当に素晴らしい
・自分がいったい何が好きかを見つけて取り組んでいきたい
・自分のこだわりを貫くことが心に残った
・他の人ができないことを明確に書かないと就職できない
・同じ服を着るのは嫌いだった。服とか髪型は本当の個性とはいえないと感じた