「政治家は権力を使って好きなことができる職業」

ドラマや小説の世界では、そんなイメージがある政治家ですが、果たしてそうでしょうか。いえいえ、そうとう大変な職業であることに間違いありません。

そもそも政治家になるためにお金がかかる。一般的には企業の就職試験を受けるためにお金は払いません。しかし、選挙に出るためには数百万円、市長選挙・知事選挙といった首長選や国政選挙になると一千万円以上のお金が必要です。その資金を用意した上で、有権者に選んでもらうための戦略をたて、選挙活動に時間を費やします。

選挙で当選し、政治家になれたとしても、その立場は不安定このうえない。会社員なら、日本では企業から簡単に解雇されないような仕組みになっています。けれども議員は、晴れて当選したとしても、次の選挙で必ず当選できるという保証はありません。特に、大きな選挙、東京都議会選挙、国政選挙などなど有権者数の多い選挙になると、世の中のムードで人の心が大きく動き、選挙結果を大きく左右します。政党が好印象というだけで経験の浅い新人が続々と当選する一方、議員として何年も実績を積み上げてきても、悪者になってしまった政党の人は落選するということはよくあります。

ではなぜ不安定にもみえる、政治の世界に入る人がいるのでしょうか。

2月17日の近未来ハイスクールに登場する中妻じょうた板橋区議会議員は「ミッション」だと語ります。また、昨年12月15日の近未来ハイスクールに登場した中川賢一 札幌市議会議員も「単なる仕事だと思っていたらできない」と話していました。

少し具体的な話をすると、中妻さんが政治家になるきっかけは、お子さんの自閉症でした。学校教育から就業まで、自閉症の子供たちが生きて抜いていくための社会基盤がまだまだ整っていないことに危機感を覚いました。そんな中、国の制度の不備をついたある一人の政治家との出会いがきっかけとなり、政治の道に進みます。自分が政治に関わることで社会の課題を解決できるかもしれないと。

昨今、NPOを立ち上げるなど社会起業家が増えています。社会的課題を解決するという思いを持つ人は、決して少なくない。その流れで政治家を志す人が増えてもよいように思います。

ただ、今の日本では一般の人と政治家の接点が少なすぎて、どんな人が何をやっているのか、大人でさえもよくわかりません。「政治」の話がタブーになる雰囲気も、政治に関わっている人との距離が遠くなっている原因のひとつです。でも、少し会話するだけで、ぐっと近くなります。

2月17日の近未来ハイスクールは、政治家と若い世代の接点を作ります。政治家もしくは政治に関わる仕事は、じつはこんなに面白いんだ、素敵なんだ、こんなとこがきついんだ、という「本当のところはどうなの?」が対話できる場にしていきます。

2018年2月17日「たまにはじっくり政治について考える」

(近未来ハイスクール)