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探偵の向き、不向き

探偵というと若い世代の人はコナン、少し大人はシャーロックホームズをイメージするかもしれません。いずれもなんだかカッコ良さそうです。

でも、探偵には「良い探偵」と「悪い探偵」がいます。どこの世界にも両方いるものですが、探偵の世界で悪い探偵にあたってしまうとどうなるか?

内緒にしたいことを調べてほしいのに、その秘密をもとに、ゆすられたりするのです。そういったトラブルのせいで、探偵業界に対して、いいイメージを持たない人もいます。

阿部泰尚さんの経営する探偵社は、個人の素行調査だけでなく企業の調査まで手がけます。探偵の学校を運営しており、入社したい人は探偵学校で、探偵に必要なスキルを身につけてからでないと入れません。また、子供のいじめの問題については、阿部さんが代表を務めるNPO法人ユース・ガーディアンが無料で解決します。

受けた仕事をきちんと行う、社会貢献事業をする、これらを通じて、業界の地位向上に努めているのです。

では探偵とは、どんな人が向くのでしょうか。

阿部さんは「落ち着きがなく、妙に目立つ人」は難しいといいます。

探偵は人に知られずに調査をすることがほとんどだからです。探偵社の社員の中には、本当に存在感が薄い人がいるそうで、その人は尾行に適しているといいます。上司の阿部さんさえもその存在を忘れてしまうほどだとか。ある調査に行った時、帰りの車で阿部さんがその人に話しかけたところ、乗っていませんでした。車に乗せ忘れて、現場に置いてきてしまったそうです。

向き不向きがあり、ハラハラするシーンもありますが、やはり面白そうな仕事であることには間違いなさそうです。

(オプンラボ 小林利恵子)

【参考】
阿部さんが登場する近未来ハイスクール(2017/8/11 金・祝)
https://www.kinmirai.co/2017/05/28/kinmirai170811/

動画「阿部さんに聞く」1時間42分
https://www.facebook.com/opnlab/videos/1779145925435938/

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